キレート樹脂、その他

キレート樹脂

イオン交換基の代わりに、金属イオンとキレートをつくる官能基を導入した樹脂をキレート樹脂と呼びます。
架橋された高分子母体に、N,O,S等のドナー原紙を含む配位基を導入したもので、濃厚塩溶液中からでも金属イオンを選択的に交換補足する能力があります。
配位基の種類によって金属イオンに対する選択性の順序が異なるので、目的に合った銘柄を選ぶ必要があります。

その他

両性イオン交換樹脂 ダイヤイオン™AMP03

ダイヤイオン™AMP03は三菱ケミカル(株)が新たに開発した両性イオン交換樹脂です。(従来のAMP01はAMP03に替わりました)
両性イオン交換樹脂は水のみを媒体として塩類を保持する特性があり、電解質と非電解質との分離や電解質 相互分離(塩化ナトリウムと硫酸ナトリウムなど)等に適応できます。
ダイヤイオン™AMP03は、等量の正電荷と負電荷を持つ官能基が、架橋ポリスチレン母体に安定な化学結合で固定された構造を有しており、経時劣化や溶出の少ない優れた設計となっています。
また、粒子は260µmの均一粒径のため、溶離ピークがシャープで、工業的な分離精製に最適です。

両性イオン交換樹脂の適用分野

ダイヤイオン™AMP03は、糖類の脱塩、グリセリンと食塩の分離など電解質と非電解質の分離や苛性ソーダと食塩の分離など電解質相互の分離に有効です。