MCI®GEL CRSシリーズ光学分割用カラム
MCI®GEL CRSシリーズはアミノ酸・ヒドロキシカルボン酸の光学分割に適したHPLC充填カラムです。
分離のメカニズム
MCI®GEL CRS10W / CRS 15Wカラムは、逆相用シリカゲル表面に、新たに開発した光学活性リガンドが修飾され、固定相として機能します
試料分子は、移動相に添加された銅(Ⅱ)イオンを介して光学活性リガンドと相互作用することにより光学認識され、同時に疎水相互作用による保持で精密に分離されます。
CRS10W と CRS15Wでは修飾された光学活性リガンドが光学異性体の関係にあり、通常の分析では、CRS10Wが使用されます。
CRSシリーズは分析専用のカラムです。分取あるいはそれ以上のスケールアップはできません。
CRS10Wでのアミノ酸の保持のめやす
| アミノ酸 | 溶離液 CuSO4mM |
流速 mL/min |
保持時間 (L体)min |
分離係数 α |
分離度 Rs |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Orn·HCl | 0.1 | 0.2 | 6.8 | 1.26 | <1 |
| 2 | Lys·HCl | 0.1 | 0.2 | 7.7 | 1.45 | <1 |
| 3 | Ala | 0.1 | 0.5 | 11.0 | 1.39 | 1.4 |
| 4 | His·HCl | 0.1 | 0.5 | 10.5 | 1.63 | 1.7 |
| 5 | Ser | 0.1 | 0.5 | 10.1 | 1.25 | 1.0 |
| 6 | Thr | 0.1 | 0.5 | 11.3 | 1.29 | 1.3 |
| 7 | Cit | 0.5 | 0.5 | 10.4 | 1.75 | 2.3 |
| 8 | Hyp | 1.0 | 0.2 | 23.8 | 1.23 | 1.1 |
| 9 | Pro | 1.0 | 1.0 | 7.3 | 2.13 | 4.5 |
| 10 | Val | 1.0 | 1.0 | 8.9 | 2.04 | 5.0 |
| 11 | Nval | 1.0 | 1.0 | 11.5 | 2.07 | 4.7 |
| 12 | Asp | 2.0 | 0.5 | 13.2 | 1.18 | 0.8 |
| 13 | Glu | 2.0 | 1.0 | 16.2 | 1.54 | 2.3 |
| 14 | Ileu(DL) | 2.0 | 0.5 | 30.4 | 2.14 | 6.5 |
| 15 | Ileu(allo) | 2.0 | 0.5 | 21.9 | 1.97 | 6.0 |
| 16 | Leu | 2.0 | 1.0 | 14.6 | 1.97 | 4.6 |
| 17 | Nleu | 2.0 | 1.0 | 24.1 | 2.16 | 6.5 |
| 18 | Met | 2.0 | 1.0 | 10.3 | 1.64 | 2.6 |
| 19 | Tyr | 2.0 | 1.0 | 22.5 | 1.85 | 5.3 |
| 20 | Eth | 2.0 | 1.0 | 26.4 | 1.69 | 5.0 |
| 21 | Phe | 2.0 | 1.0 | 37.8 | 1.84 | 6.3 |
使用上のご注意
- 銅イオンと固定相リガンドの間の平衡化には多少時間を要します。
使用開始時および溶離液濃度変更時には充分にコンディショニングしてください。2、3時間から数時間を目安としてください。 - 酸性アミノ酸の場合には硫酸銅濃度を高く(2mM程度)することにより良好な分離が得られます。
- 保持の弱い親水性アミノ酸の場合には低流速(0.2〜0.5ml/min)で良好な分離が得られます。
- 試料濃度が溶離液濃度に比べて高い場合(例えば、各々が、1mMと0.1mM)経時的にピーク面積が減少することがあります。
- アセトニトリル・メタノール等の水溶性有機溶媒や、クロロホルム・n-ヘキサン等の非水溶性有機溶媒が、高濃度に含まれる液を誤ってカラムに流さないでください。カラムが正常な性能を示さなくなります。LC装置を逆相用や順相用と併用する場合には、特にご注意ください。
- 酸やアルカリでpHを調整したり、緩衡液を使用することは、カラムの劣化や銅塩の析出による目詰まりの原因となりますので避けてください。
- 溶離の遅い疎水性アミノ酸の場合には、溶離液にメタノールやアセトニトリルなどを加えることにより溶離を早くすることができますが、添加量は15vol%以下としてください。
- DOPAのような一部のアミノ酸等はカラムに強く吸着され、汚染の原因となります。
- カラムが汚染された場合洗浄することは基本的に困難です。
