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イオン交換樹脂とは

三菱化学のイオン交換樹脂「ダイヤイオン」の歴史は古く、1938年研究を開始し、現在のように工業生産を開始したのは、終戦間もない1946年で、現在まで約60年間製造を続けています。その長い年月の中で軟水や純水などの工業用水の製造にその用途を留めず、現在では医薬・食品の精製、廃水処理、半導体製造用超純水の製造など、多岐にわたって使用されています。
三菱化学のイオン交換樹脂ダイヤイオンも、このような多くの分野・用途に対応すべく、単純な陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂だけでなく、キレート樹脂、合成吸着剤と豊富な種類のイオン交換樹脂を取り揃えています。
その豊富な品揃えと長年の経験から培った手厚い技術サービスから、お使いいただくユーザーの皆様に満足いただける製品をお届けしています。

イオン交換樹脂は、ベンゼン環にビニル基が一つついたスチレンと、ビニル基が二つついたジビニルベンゼン(DVB)を材料としています。それらを水中で懸濁重合することで直鎖の高分子であるポリスチレン同士をDVBが橋架けし、あらゆる溶媒に不溶な3次元構造の粒状ポリマーができます。このポリマーにスルホン酸や4級アンモニウム塩などを官能基として導入することで、イオン交換樹脂ができます。

重合時にポリスチレン同士を橋架けするDVB量の増減によって、樹脂内の分子の網目(ミクロポアー)の大きさが変わります。DVBが多くなると橋架けする箇所が多くなって網目が密になり、DVBが少ないと橋架けする箇所が少なくなるので網目は大きくなります。
この架橋剤であるDVBが全原料中に占める重量比率を、架橋度と呼びます。架橋度はイオン交換樹脂の性能を大きく左右するファクターの一つです。

イオン交換樹脂は、母体が持っているイオンではなく、交換されるイオンによって陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂に分類されます。つまり、陽イオン交換樹脂はNaやCa、Mgなどの+イオンを交換し、陰イオン交換樹脂は、CIやSO4、などの−イオンを交換します。

イオン交換樹脂は物理的構造から大きく3種類に分類されます。基本となるのが、スチレンとDVBを単純に重合した、見た目が透明なゲル型です。このゲル型に物理的に穴(マクロポアー)を開けた多孔性のものをポーラス型と呼びます。またポーラス型より小さな穴をたくさんあけた高多孔性のものをハイポーラス型と呼びます。